2018年7月15日日曜日

トーン・テレヘンのお話

猛暑を理由に、すっかり怠け者になっています。明日の工房の大掃除に備えて体力を温存しておかなければ、などと理由をつけて。

うつらうつらしながら、オランダの作家トーン・テレヘンの「きげんのいいリス」(新潮社)を読んでいます。難しい哲学的な内容なのかもしれないのですが、普通に読めば、大人も子供も易しく読める動物のお話です。
ゾウもアリもハリネズミも、どの動物も同じ大きさで、自分の存在に悩んだり、疑問を抱いたりします。他愛ないけれど重要なことで。不思議な世界です。優しいリスは聞き役になることが多く悩みに巻き込まれたりしますが、でもすぐに忘れてしまうところが素敵です。
小さい頃の自分のことを思い出すと、"よくわかる"気がします。動物たちの気持ち、特にリスの気持ちが。同じ作者の「ハリネズミの願い」も遅ればせながら読んでみたくなりました。


随分前に婆が作った銅版画の「どうしたの?」シリーズのことを思い出しました。ハリネズミやペンギン、シロクマ、ヒツジなどが登場します。未だ技術的に本当に拙いものだったので、いつかリメイクしてみようかと思います。今ならもう少し良いものが描けるかもしれません。


2018年7月7日土曜日

七夕の街を歩く

久しぶりに雨が上がり、表通りを行き交う人の声が賑やかです。
昨日から始まっている入谷の朝顔まつりに向かう人たちかもしれません。

婆も朝からあちこち巡ってきました。
先ず、千住大橋のたもとにある石洞美術館へ。創設者の佐藤千尋氏(石洞山人)のコレクションの中から主に平面作品を展示中です。時代も洋の東西も問わず様々な作品がある中で、良いなと感じたのは、近代日本の作家の作品でした。様式美よりも作家の個性が出ているものに惹かれます。
今日も来館者は婆たちの他にもう一組のみ。静謐、この上なく。
「石洞山人のまなざし」は8月5日まで。



お昼は千寿の「竹やぶ」で十割蕎麦をいただき今度は銀座へ。

婆の版画の師である渡辺達正先生がギャラリー惣さんで3人展「3つの島とつなぐ海」を開催中。今日が最終日なのでたくさんのお客様でした。
お三方ともミニアチュールとして小品を出されていましたが、渡辺先生の銅版画の石膏刷りは珍しい技法で、説明を伺い婆も是非やってみたくなりました。ワクワクした気持ちで入谷に移動です。



いりや画廊さんで開催中の企画展「壁11平米の彫刻展 III」には7人の彫刻家が参加しています。ACCa で何度か展示していただいた里佳孝さんも出品しています。彼の物語性のある楠の作品は健在でした。7月14日まで。



いりや画廊さんを出るとすぐの入谷の交差点は、朝顔まつりを楽しむ人で溢れていました。まつりは明日まで。晴れると良いですね。


2018年6月29日金曜日

小さな仕事場です

梅雨が明けたそうです!まだ6月なのに。
みんな薄々感じていたのでは?もう明けたのに気象庁が宣言を躊躇っているのだな、と。

ACCa の展示室のその後ですが、婆達の仕事場に変わっています。
夫は早々と、小品制作のための台やら暗幕やら設え、日々描いています。
先週、婆も彼のアトリエからプレス機を移動し、小品なら家で刷れるようにしました。B5版位まで可能です。大きなものは、ZABO House の工房で刷らせてもらいます。



通りに面したウインドウには、今婆の陶の作品を置いています。タイトルは「せんたく女たち」です。小さな窓からか、屋根の上から覗くとかろうじて3人の洗濯している女性がみえる、というもの。



実は、これは婆のオリジナルではなく、中野滋さんという彫刻家の石の作品を真似たものです。実物は5、6倍位の大きさでしょうか。その作品に出会った時、一目で好きになってしまい、土で模刻してみようと思い立ったのです。採寸した訳でもなく、ウル覚えでラフに制作したため、とても模刻しましたとは言えない出来上がりになってしまいましたが、でも気に入っています。中野先生に許可をいただいてもいないので、本当は、他の方にお見せしてはいけないのかもしれません!



2018年6月22日金曜日

浜町公園辺りを歩く

ふとしたことから手にした展覧会のご案内。そのDMはがきの絵に惹かれて、日本橋浜町の「好文画廊」にお邪魔しました。「平岩 允 回顧展」(ひらいわちか かいこてん)です。50年以上絵を描いていらっしゃる方の回顧展で、初期の頃から最近までの絵が年代順に展示されています。人物像が多いのですが、特に素晴らしかったのは、自画像です。やはり対象を知り尽くしていらっしゃるからでしょうか。力強く存在感のある絵でした。 (24日午後4時までです)




浜町公園辺りは緑に恵まれています。近くに浜町緑道(グリーンベルト)と呼ばれる遊歩道があり、様々な木々が緑のトンネルを作っています。近隣にお住いの方が羨ましい。

帰路、地下鉄の人形町駅に入る前に中国茶専門店「茶韻館」で一服しました。連れは武夷岩茶の肉桂を、婆は台湾烏龍の清香を注文。普段食後に気楽に飲んでいる烏龍茶とは異なり、丁寧に淹れたお茶は、茶葉の個性がハッキリと出た清々しい香りを放っていました。



2018年6月16日土曜日

梅雨の合羽橋商店街は

久しぶりに何の予定も入っていない土曜日。こんな日は常備菜の買い出しにと、合羽橋商店街に出かけました。
突き当たりにスカイツリーを臨む通りは、今にも降り出しそうな曇り空にも拘らずかなりの人出(半分は外国の方)で、賑わっていました。

先ず入ったのは佃煮の「湯蓋(ゆぶた)」さん。去年閉店した浅草の「鮒金」さんの後を継ぐように新しく開店したお店です。きけば、ご主人は「鮒金」さんで働いていた方。甘旨の味をそのままに引き継いでいます。佃煮、たまに食べたくなりませんか?



通りには、新しいお店もいくつか。刃物の「研ぎ陣」。江戸手研ぎ専門とか。蕎麦の手打に必要な道具を取り揃えた店に婆の気持ちが動きます。古木を使った室礼も魅力的な「草々野(そうそうや)」には、小振りの花器が涼しげに並び、両手の中に収まりそうな金魚鉢(金魚は作り物)が目を引きます。



そうこうしている内に、目当のお店「萬藤」(諸国乾物取り扱い)に着いたのですが、なんと本日お休み!土・日定休日に変わったようで、小売店としては何とも大胆なという感想です。これは、その後に寄った珈琲屋うさぎさんで理由が分かったのですが。


うさぎさんは、婆がよくお邪魔するカフェです。注文を受けてから豆を挽き、ドリップで、深め、浅め、中位などお客様の好みに合った淹れ方をしてくれます。カップも選べます。
更に嬉しいのは、ママさんが工芸やアートの知識が豊富で、美味しい珈琲をいただきながら色々なお話をきけることです。彼女自身もガラスのサンドブラストで作品を作っているので、作家側の気持ちも理解して下さいます。

さて、「萬藤」さんが土・日定休にした理由とは?昨今の人手不足で、週休2日にしないと働いてくれる人が見つからないからだそうです。



2018年6月6日水曜日

目黒から日本橋へ

梅雨入りする前にと、昨日は東京庭園美術館の「フランスの絵本展」に行ってきました。週末に乗ったANAの機内誌に紹介されていた展覧会です。(確か去年も同じように機内誌の記事を読み、浜松動物園に行った記憶があります)

アール・デコ・リヴァイヴァルと称して、旧朝香宮邸を公開していることもあり、平日ながらたくさんの来場者が見られました。フランスの絵本展では、赤ずきんとか象のババールとか、いくつか見覚えのある絵もありましたが、大抵の絵本は初めてみるもので(婆が知らないだけ?)19世紀後半から20世紀半ばにいたるフランス絵本の流れが分かりやすい説明つきで展示されていました。(6月12日まで)



次に、日本橋のギャラリーArt Mall で始まった「そめや まゆみ 銅版画展ー余白の時間ー」を訪問。そめやさんは版画工房の先輩で、いつも色々アドバイスしてくださる方です。お人柄そのままに、穏やかで優しい作品が並んでいました。彼女のホームページはhttp://kusatsumi.com/ 。(6月17日まで)
ギャラリーArt Mall ははんぺんで有名な「神茂」の並びです。今日は遅かったので、既に閉店していて残念!




2018年5月28日月曜日

午後から銀座へ

二つの個展のご紹介です。いずれも以前アッカで個展をしていただいた作家さんで、今日が初日でした。

まず、銀座1丁目、奥野ビルにある巷房で鍛金作家の「服部睦美展」を拝見しました。奥野ビルは1932年に建てられた非常に趣のあるビルで、20軒(?)以上のギャラリーが入居しています。

服部さんの今回のテーマは「鳥あるいは飛ぶもの」です。いつもの服部ワールドが繰り広げられていました。6月2日(土)までです。



次は銀座7丁目まで歩いて、うしお画廊で始まった日本画の「内藤裕子展」へ。うしお画廊は新しい画廊で、その清々しい空間に内藤さんの心象風景を描いた作品がよくマッチしていました。6月2日(土)までです。