2018年10月15日月曜日

フォトグラム体験は楽しくて

昨日は、「ミュゼ浜口陽三」で開かれたフォトグラムのワークショップに参加してきました。現在、美術館は改装中で展示はお休みです。その間、地下の展示室を利用していくつかのワークショップを開きます、とのお知らせ。婆はフォトグラムの体験を選びました。

フォトグラムは、カメラを使わない写真のことです。印画紙の上に直接物を置いて感光させ、イメージを作ります。光と影のかたちや輪郭の面白さを発見できるので、婆が銅版画でよく使う技法、メゾチントにも繋がりそうです。

現像液や印画紙、モチーフ用の小物などは美術館の方で用意してくださり、暗闇の中で好みのモチーフを組み合わせ感光させました。懐中電灯で感光させるのは1秒にも充ない瞬間的な技なので、緊張したり慌てたり。皆キャキャキャ言いながらトライしていました。
液体処理をして乾かした写真には不思議とどれにも個性が出ていて面白かったです。参加者は全員、楽しかったので是非またやりたいと言っていました。



午後はりんごやさんへ。「版画日和」展の最終日なのでたくさんお客様がいらして下さいました。5時で終了。無事に搬出を済ませました。
おみえ下さった皆様、お忙しい中を本当にありがとうございました。また再来年お目にかかれますよう!


2018年10月9日火曜日

「版画日和 Vol.5」展、始まりました

昨日、無事に初日を迎えました。
この「版画日和」展、りんごやさんで隔年で開かせていただいていますが、今回も谷中芸工展というイベント期間中に入れて頂けたので、パンフレット片手に街歩きする人が、ちょこちょこ覗いていってくれます。
美味しい紅茶をいただきながら(りんごやさんは喫茶・ギャラリーです)、ふらりと入っていらしたお客様と版画談義に花を咲かせたり、亀のぜんちゃんと遊んだり、楽しくお店番をしています。



余談ですが、ぜんちゃん(本名ぜんのすけ君)は今年18歳。とても好奇心が強くお客様がみえると、近寄って行ってご挨拶するのが大好きです。簡単な言葉は分かります。



展覧会は14日(日)の午後5時までです。お出かけください。


2018年10月6日土曜日

「たばこと塩の博物館」では今

月曜日に始まるグループ展「版画日和」へ出品する作品もほぼ完成したので、今日は一息入れることに。「たばこと塩の博物館」で開かれているMOLA展を観に行ってきました。

スカイツリーにほど近い墨田区横川というところにあります。初めて訪れたのですが、素晴らしく設備の整った立派な博物館で、常設展示として、たばこと塩に関する情報が最新のAO技術を駆使して分かりやすく、かつ美しく紹介されています。(入場料100円は信じられない価格です!)
圧巻は塩の展示室のポーランド岩塩や、岩塩彫刻「聖キンガ像」です。



さて、今回のMOLA展は、特別展示です。
パナマの先住民クナ族の鮮やかな"衣装と意匠"がテーマです。クナ族の女性が代々引き継いできたMOLA(刺繍、キルティング、アップリケの混合技法)は主に女性のブラウスに用いられてきた装飾布です。モチーフは、植物、鳥、魚、亀、イグアナ、セミなどの身の回りに存在するクナ族にとって大切な生物で、チーフカラーは赤と黒。そこに黄、緑、青、紫などの原色が加わって眩しいほどに明るく楽しい柄が出来上がっています。熱帯の太陽がもたらす独特の意匠と言えるでしょう。



秋の長雨にともすれば気が滅入りそうなこの頃。気持ちが一挙にハイになりました。



2018年9月22日土曜日

「ここ滋賀」から世田谷アートフリマへ

今日は日本橋の「ここ滋賀」(滋賀県のアンテナショップ)で開かれている染付作家・小野田康子さんとパートナーの織部作家・江口克己さんの展示にお邪魔してきました。お二人ともお元気でした。
DMハガキの作品にとても惹かれたのですが既に完売!やはり初日に伺わなければだめですね。小野田さん流のユーモア溢れる近江八景の絵が何とも楽しいシリーズです。次回は初日に馳せ参じます(笑)。
この展示は、9月24日(月)16時までです。



その足で今度は三軒茶屋で今日明日開催の「世田谷アートフリマ」に行ってみました。前々から興味のあったイベントです。"手づくりアートののみの市"と銘打ったこのフリマはもう30回目になるとのこと。アクセサリーから衣服、食品まで様々な手づくり品が並べられ、お客様は皆さんとても楽しそうに見て歩いていました。
イベントを運営されている主催者の力量を感じました。



同様の手作りアートフェアー、上野のお寺・宗雲院の「テラデマルシェ」は来週末に開催されます。


2018年9月15日土曜日

開幕のベルは

小劇団の芝居では鳴りません。静かにライトが落とされて始まります。
昨晩、グループ・ぱるによる「蜜柑とユウウツー茨木のり子異聞ー」を観てきました。

平易な言葉で誠実に語る茨木のり子は、婆が身構えずに読める数少ない詩人の一人です。
彼女の人となりには興味がありますし、演出がマキノノゾミなので是非みたかったものです。

期待通り、心に染みる芝居でした。終戦から戦後、亡くなるまでの心の動きが、彼女の詩のなかでもよく知られているフレーズを織り込みながらしっかりと表現されていました。今この国で、"こういう危うい状況"にある婆たちが、日々心の中で自問しているような問いが、70年前から茨木のり子によって問われ語られているものと同様であると知らされます。



お芝居を観に行くと必ず入り口で今後の演劇の公演案内のパンフレットを大量に手渡されます。昨日は、今年から来年春にかけて上演される舞台50枚位ありました。
各々の作家、演出家、俳優、上演場所などをチェックしながら、次に観に行く公演を絞っていったのですが、以下の二つになりました。行かれますように!

こまつ座 「母と暮せば」
コメディ オン ザ ボード 「花咲く家の物語」



2018年9月8日土曜日

今年もりんごやさんで

台風21号、北海道地震、と大きな自然災害が続いています。
今まで災害が起きた時には、貯金箱を持って郵便局に行き、ささやかな義援金を送らせてもらっていたのですが、最近は次から次で貯まる暇がありません!
日本だけでなく地球の至るところで不穏な気象現象が起きているようです。

とは言え、自分自身は平静を保ち普段と変わらぬ生活を送るしかありません。

版画の制作は、"窓"モチーフの第2作に入っています。まだ削り始めたばかり。第1作と並行して進めて行こうと思っています。この2作、間に合えば「版画日和 Vol.5」(上野銅好会によるグループ展です)に出品する予定です。
今回も、根津の喫茶・ギャラリー「りんごや」さんで10月8日(月)〜10月14日(日)に開きます。もしお近くにいらっしゃることがありましたら覗いてみて下さいね。





2018年8月29日水曜日

不思議な絵も色々ありますが

久しぶりのブログです。
一週間ほど愛知県の茶臼山高原というところに行ってました。涼を求めて出かけたのですが、あいにく台風20号の大歓迎を受け、暴風雨に2日も宿に閉じ込められてしまいました。でも晴れた日の夜空は格別で、星とともに野生の鹿たちのシルエットを楽しむことができました。

この旅の行き帰りにも、いくつかの美術館、博物館を訪ねました。静岡県立美術館、飯田市美術博物館、浜松市楽器博物館などです。

特に良かったのは静岡県立美術館の「安野光雅のふしぎな絵本展」です。展示作品の多くは彼の絵本で見覚えのある絵の原画でしたが、”不思議”に焦点が当てられていて、改めて謎解きの楽しさを堪能することができました。


更に感じたのは、”不思議”の表現にも色々あるな、ということです。現実世界ではありえないことを同じように扱っていても、例えばマグリットと安野では随分印象が違います。マグリットの表現はシュールで思想的ですが、安野の表現は不思議でありながら平易で子供にも楽しめるものです。
これまで婆の版画を見た人から、「マグリットみたい」と言われたことが何度かあるのですが、少し残念に思いました。本当は安野の世界に近い"不思議"なものを表現したいからかもしれません。