2016年1月10日日曜日

原田マハ著「ロマンシェ」を携えて

東京ステーションギャラリーへ行ってきました。
駅が改装されてから初めてだったので迷いました!以前とは全く別の場所に変わっていたからです。
「パリ・リトグラフ工房idemからー現代アーティスト20人の叫びと囁き」という長ーいタイトルの展覧会開催中です。とても覚えきれないので、私は「工房idem展」などと勝手に呼んでいます。


「工房」にもリトグラフ作品にも興味があって出掛けたのですが、今回の展覧会とコラボしている原田マハのエンタテインメント(?)小説「ロマンシェ」の力も大きかったです。(ちなみに、小説の帯を持参すると入場料が300円引きになります!)

100年以上の歴史を持つ工房idemで制作されたリトグラフは多彩で、この技法の持つ大きな可能性を示していました。
ただ、最も関心を引いたのは工房そのものでした。工房のアーティストでもあるDavid Lynch監督によるidem
内を映す映像は迫力がありました。プレス機の重い鉄のwheel が廻る様子は、昔の機関車を思い出させました。何台も並ぶ重厚な姿のプレス機は、100年以上も職人達の手で保守管理され、今も世界のアーティストの創作に貢献しているのです。

ギャラリーを出たところは、東京駅の2階部分で、そこにも建築として他に類をみない歴史を伝える美しい空間が広がっていました。

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