北陸の美術館を巡る3泊4日の短い旅。行き帰りのルートも無駄にできません。行きは、これまで通ったことのない郡上八幡、白川郷経由で。
郡上八幡は平日だったので盆踊りもなく、静かな城下町の風情を楽しめました。粋な味わいの手打ち蕎麦に遭遇。世界遺産の白川郷では圧倒的に外国人観光客が多い中、激しいゲリラ豪雨に見舞われ、足早に見て回った感じです。
さて金沢では、日本一入館者の多いという「金沢21世紀美術館」へ。建物それ自体が現代アートを思わせ、金沢観光の目玉にもなっている様子。観光客に加え、メディアの取材陣が固まって右往左往。折しも、東京の国立近代美術館工芸館の金沢移転(‼︎?)に伴って不適切発言があったためらしい。また、展示入れ替え作業中の部屋が多く、やや残念でした。
今回、最も感銘を受けたのは、「富山市ガラス美術館」です。2年前にオープンした現代ガラスアートに特化した美術館。木材がふんだんに使われた大きな吹き抜け空間には柔らかな光が満ち溢れていました。
企画展として、ドイツ、スウェーデンの2カ国を拠点に制作している作家、アン・ヴォルフの回顧展が開かれていたのですが、これが素晴らしく、ここまで来た甲斐があった、と独り言ちてしまいました。キャスト、サンドブラスト、エッチングなど様々なテクニックを駆使した作品でしたが、婆小町が惹かれたのは塊ガラスの像です。
帰り道は、長野を南下するルートを取りました。安曇野の「いわさきちひろ美術館」を再訪。去年訪れた時に心に残った中野滋の彫刻をもう一度見たかったのです。が、何と!その彫刻は修復のために修理室に。展示されていなかったのです。
この度の旅は、残念なことが重なりましたが、これに懲りずにまた出かける積りです、ハイ。それではまた。
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