2018年9月15日土曜日

開幕のベルは

小劇団の芝居では鳴りません。静かにライトが落とされて始まります。
昨晩、グループ・ぱるによる「蜜柑とユウウツー茨木のり子異聞ー」を観てきました。

平易な言葉で誠実に語る茨木のり子は、婆が身構えずに読める数少ない詩人の一人です。
彼女の人となりには興味がありますし、演出がマキノノゾミなので是非みたかったものです。

期待通り、心に染みる芝居でした。終戦から戦後、亡くなるまでの心の動きが、彼女の詩のなかでもよく知られているフレーズを織り込みながらしっかりと表現されていました。今この国で、"こういう危うい状況"にある婆たちが、日々心の中で自問しているような問いが、70年前から茨木のり子によって問われ語られているものと同様であると知らされます。



お芝居を観に行くと必ず入り口で今後の演劇の公演案内のパンフレットを大量に手渡されます。昨日は、今年から来年春にかけて上演される舞台50枚位ありました。
各々の作家、演出家、俳優、上演場所などをチェックしながら、次に観に行く公演を絞っていったのですが、以下の二つになりました。行かれますように!

こまつ座 「母と暮せば」
コメディ オン ザ ボード 「花咲く家の物語」



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