2019年8月7日水曜日

高原で出会ったのは

東京の猛暑から暫し逃れようと八ヶ岳高原に行ってきました。昼間はこちらと変わらぬ暑さでしたが、日陰に入ると風が心地良く、救われる思いでした。

この旅では思いがけず良いものが見られました。

一つは宿泊したホテルの美術館で。ピカソやミロを展示している常設展。隣りのギャラリーではフランス在住の銅版画家・野口明美という作家の個展が開かれていました。
「パリのエスプリ ーメトロの風と漆黒の雲ー」
パリのメトロの駅を舞台に、様々なテクニックを駆使してエスプリの利いた洒落た画面を作り出していました。(ダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティー内ミュージアムで11月15日まで)

(展覧会パンフレットより)

もう一つは星空です。新月のお蔭で暗い空には無数の星が輝いていました。大きく見えたのは、天の川を挟んで向かいあっている木星と土星。土星の環がくっきりと見えた時はちょっと感激しました。もちろん望遠鏡で、です。

そして一番は再訪したアフリカン アート ミュージアムで見た「美女と野獣」展です。
近・現代人のヨーロッパ的美意識とは全く別の「美」の尺度で表現された女性たち。一見すると野獣にみえる神々。実像を大きくデフォルメしてそのものの「精神」を表わしたマスクや立像は迫力をもって見るものを圧倒します。



今回も心満たされて美術館を後にしました。(展示は9月30日まで)


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