2019年10月21日月曜日

動物表現は無限の可能性を秘めて

動物は自分の版画のモチーフとしてしばしば登場してもらっています。リアルにもイラスト風にも、可愛らしくも不思議にも、動物表現は無限の可能性を秘めているように感じています。この週末訪れた展覧会は偶然ですが、どれも動物が主役の作品でした。

一つは「林陽子 銅版画展 ーMystic elements Vl ~ my lost crown ー」
繊細でクラシックな印象の絵はケルトの森をイメージしているとのことです。細部まで心を込めて描かれた絵にはそこここに動物が隠れていて発見したときは「見つけた!」と叫んでしまいそうです。(銀座伊東屋K-ITOYA B1で10月31まで)



同じ伊東屋で開かれている「ケモノはあるく」展。こちらは森田MIUさんとYOSHINOBUさんのユニットによる展示です。オリジナル作品に加えて、動物モチーフを織り込んだポーチやハンカチーフなどの雑貨も色々。どれをとっても、詩人の仕事だなと感じます。ユーモラスにデフォルメされた動物がシンプルな線で描かれていて色合いもシック。みんな連れて帰りたい!(銀座伊東屋本館1Fで10月29日まで)



もう一つは唐津のり子さんの版画展「椅子の上の猫たち」。唐津さんの作品は、いつ見ても余白の美しさに感心します。今回、柄物の椅子と猫ちゃんの組み合わせがとてもお洒落なのですが、これもスペース配分が大きく寄与しているように思いました。(コピス吉祥寺4F連絡通路で10月31日まで)


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