2015年12月25日金曜日

小野田康子展が終了して

今年最後の展示も恙無く終り、ホッとした勢いで信州諏訪湖までドライブしてきました。ご存知のように、諏訪湖の周りには大小幾つもの美術館があります。

一日目は、諏訪市美術館と北澤美術館へ。 諏訪市美術館は、細川宗英など地元ゆかりのアーティストの作品を常設するほか、現役作家のワークショップに参加した小学生の作品も展示していました。版画に力を入れているのが判ります。今回は、「かたちをみつけて」を見てきました。

次に訪れたのはガラスの北澤美術館。 ガラスファンにはよく知られたところですが、初めて入りました。現在は「パート・ド・ヴェール −秘められたるガラス技法−」展を開催中。ダムーズ、ワルター、アルジィ=ルソー、 など、近代パート・ド・ヴェール確立の立役者達の作品が並んでいました。それらの洗練されたデザインや色彩も目を引きましたが、何より複雑な技術を駆使していることに感心しました。 同時に開催されていた「伊藤けんじガラス展、進化するかたち−動物・幻獣」展では、伊藤氏が工房で制作している様子がビデオで流されていましたが、とても興味深く、暫し見いってしまいました。



翌日は、「放浪美術館」で貼り絵画家、山下清の作品を見てみようということになりました。世の中に流布されている彼の人物像や作品は、朧気ながら知っているものの、実際には作品を見たことがなかったからです。 美術館は、骨董店と同居する不思議な造りでしたが、作品群には魅力的なものが含まれていました。世間が大騒ぎせずに、自由に放浪出来たなら、さらにおもしろい作品を描けたのではないかと、勝手に残念がって美術館を後にしました。

帰りは、時々顔を出す富士山に見守られながら、甲州街道をひたすら走って戻りました。


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