銅版画の技法の一つにメゾチントというものがあります。日本では浜口陽三のメゾチント作品がよく知られています。メゾの静かで奥行きのある絵が好きで、婆もこの技法を使って制作することが多いのですが、反面、メゾだと軽やかさや躍動感は出しにくいなと思っています。特に黒を使うと、どうしても重厚な印象の絵になってしまいます。
先日のザボハウス展で婆の作品をご覧になった知人が「立派で深い」と評して下さったのですが、ああやっぱりな〜と思いました。婆の絵には色が無いので、どうしてもそういう印象を与えてしまうのです。
色についてはどうも苦手意識があって安易にモノクロームに走ってしまいます。気軽に色を使えるようになるにはどうしたら良いのか?
思いついたのが今流行っているという「塗り絵」です。余り難しいことは考えずに手当たり次第に色を塗っていって、色との距離を縮めていくというのはどうかな、と考えました。
丁度手元にあった塗り絵に初めて挑戦です。婆の好きなナビ派の一人・ヴァロットンの「ボール」という作品。オリジナルの絵の色合いは忘れてしまったので好都合です。勝手に塗ってみました。単純な色合いですが、めげずに続けてみましょう。
(クリックすると大きくなります)
0 件のコメント:
コメントを投稿