2019年3月23日土曜日

動物園余話

前回、宇都宮動物園のお話をしましたが、婆は家族に小さな人がいない割には動物園によく行く方だと思います。その主な動機は、間近に生きた動物たちの美しい、或いは愛らしい姿形を見ることで、心和むからかもしれません。言わば、娯楽としての動物園です。



けれど、心の片隅にいつも疑問が見え隠れしているのも本当です。人間の勝手で、野生から個体を引き離して飼育し、観覧に供するという行為は許されるものだろうか?
況してや、日本国内で高度成長期に乱立した動物園が不況期に入り、また飽きやすい日本人の性格も手伝って、経営が悪化、飼育環境が劣化している状況を見ると、動物に対して何と無責任な、残酷なと感じてしまいます。
ただ、今現実に動物園にいる動物たちにはできる限り健やかな生を送り、命を全うして欲しいので、支援しなければとも思うのです。

動物園の在り方、その存在意義については、旭川の旭山動物園の坂東園長の考えが非常に深く示唆に富んでいます。もしご興味がありましたら、是非以下をご覧になってください。

http://yorimichi.airdo.jp/asahiyama_kakijiro
旭山動物園の園長が語る真実

閑話休題、3月のACCa のウインドウには、染色の桂川美帆さんのろうけつ染めの作品を飾っています。その明るく朗らかな色彩に、今漸く季節が追いついてきた感じです。春ですね。



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