2019年3月5日火曜日

観劇には椅子も大事?

ここ一週間に、3回劇場に行く機会がありました。
寄席、映画、そして芝居を見てきたのですが、観客席の座り心地が大事、ということを改めて感じました。

寄席は新宿末廣亭。初めてです。
柳家さん喬や林家正蔵が出演する2月下席の昼の部だったのですが、ちょっと出遅れてしまったため、着いたら椅子席は満席。両サイドの桟敷の最後尾しか空いていません。畳で落語というのも乙なものだな、と思ったのはとんでもない浅はかな考え!畳が水平ではなく、会場の中央部に向かって低く傾いているのです。果たしてこれは、意図的に設計したものか、経年的な変化なのか?とにかく座り心地がすこぶる悪く辛かったです(笑)
ですが、築82年(戦前)の木造建築は素晴らしかった。舞台も天井も客席も木組みが面白く、工夫が施されていて、物珍しさにキョロキョロ見回してしまいました。



次は、映画の試写会です。
間もなく封切られる「マイ・ブックショップ」。イギリスの片田舎で周囲の冷たい目にもめげず、書店を開く(そして閉じる)女性の物語です。
会場は、飯田橋駅近くの「神楽座」です。100人ほどのキャパで、試写会には丁度良い大きさです。入った途端に、シートがゆったりめに作られているな、と感じました。座席の前後の高低差も程よく見やすい会場でした。こちらを会場に選んだ主催者に感謝です。



最後は、昨晩出掛けた新宿の「紀伊國屋サザンシアターTAKASIMAYA」です。
文学座の「寒花」の初日で、会場には熱気が溢れていました。
伊藤博文を暗殺した安重根(アンジュングン)が収監されている旧南満州旅順の監獄の中で繰り広げらる心理劇で重く緊迫した空気に圧倒される思いでした。
サザンシアターは全体のスペースが小さくロビーも小振りです。にも拘らず客席数は450余り。どうしても窮屈感は否めません。
ただ、今回は芝居の求心力が勝り、座席の窮屈さは余り気になりませんでした。



願わくば、席数100未満のゆとりある空間で、上質のコメディーを楽しみたいです!


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