2018年11月9日金曜日

平易な日本語訳は谷川俊太郎による

昨晩、「人権コンサート2018 世界の名曲 日本の名曲」に行ってきました。天満敦子のバイオリン、窪島誠一郎、山根基世の朗読・トーク、という案内に惹かれて。



今年が、世界人権宣言70周年に当たるということで、先ず山根さん(元NHKアナ)の人権宣言朗読から始まったのですが、その文章がとても柔らかで分かりやすくビックリ。谷川俊太郎の訳ということでした。お役所が公に出している硬くてよそよそしい翻訳(失礼!)とは全く異なるもので、言葉の役割の大きさに新ためて気付かされました。
客席はほぼシニアで埋め尽くされていましたが、若い人たちにも聞いて欲しかったです。

天満さんの演奏は力強く心がこもったものでした。楽器がかのストラディバリウスだったのかどうか、残念ながら婆には判りませんでしたが!トークにも暫し参加した天満さんはとても茶目っ気のある方で、会場からも笑いが起きていました。

窪島・山根の「人権」についてのトークは丁々発止。二人ともすごいおしゃべりな方だということがわかりました。窪島さんは意外でした。お写真からダンディで物静かな方という印象を受けていましたし、8月に信濃デッサン館でお見かけした時もやや暗めな感じを漂わせていたと思うのです(当時は術後間もなくだったと判明)。それがすこぶる明るくて、なかなか言いにくいこともズバズバと話されるので、こちらがハラハラする位でした。人は、実際に会ってみないと判らないものですね。

トークの後、また天満さんの演奏があったのですが、アンコールに「月の砂漠」と都はるみの「北の宿から」を選ばれたのは、やはり客席のシニアを思ってのことだったのでしょう。
素敵な夜でした。


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